「塾講師の給料の相場はどれくらい?」
塾講師の仕事に興味があるとき、気になるのが給料です。ただ、塾講師の給料は働き方によって大きく変わるため、「いくら」と一言で言い切ることはできません。
そこでこの記事では、まず公的な統計で目安をつかみ、そのうえで給料がどう決まるのかを見ていきます。
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塾講師の給料の相場は?公的な統計で見る目安
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塾講師の給料は何で決まる?雇用形態による違い
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塾講師の給料は塾の規模や指導形態によっても変わる?
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応募する前に確認したい条件
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塾講師の給料は安い?バイトは稼げない?収入を上げる方法は?
の順にお話しします。
塾講師の給料の相場は?公的な統計で見る目安
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」では、職種ごとの賃金が毎年公表されています。
ただし、この調査には「塾講師」だけの区分はありません。塾の先生や家庭教師は「個人教師」という区分に入り、この区分には音楽やスポーツ、書道などの個人教授も含まれます。ここで紹介する数字は、塾講師だけの平均ではなく、近い仕事を含めた目安として見てください。いずれも、常用労働者が10人以上の企業で働く人を集計したものです。
なお、厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「jobtag」でも、職業ごとの仕事内容や統計を確認できます。
塾講師の時給相場(アルバイト・パート)
令和7年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)によると、「個人教師」のうち短時間労働者の1時間当たり所定内給与額は1,687円でした。
短時間労働者とは、1日の所定労働時間が一般の労働者より短い人や、1週間の所定労働日数が少ない人のことです。所定内給与額は、残業代などを含まない、税金や社会保険料を引く前の金額です。
実際の時給は、個別指導か集団指導か、担当する学年や科目、働く地域などによって変わります。求人を比べるときは、この数字を目安にしながら、後で紹介する「授業以外の時間に給料が出るか」もあわせて確認しましょう。
塾講師正社員の年収の目安
同じ令和7年賃金構造基本統計調査で、「個人教師」のうち一般労働者(短時間労働者ではない、通常の所定労働時間・日数で働く人)の数字は次のとおりです。
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月々の所定内給与額(調査年の6月分):30万5,900円
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年間賞与その他特別給与額(ボーナスなど):55万4,000円
一般労働者には、正社員以外でフルタイムで働く人も含まれるため、正社員だけの平均ではありません。年収は、月々の給与の12か月分に、残業代や賞与などを足したものになります。
実際の金額は、年齢や勤続年数、役職、会社の規模などによって変わります。気になる塾があれば、求人票や面接で具体的な条件を確認しましょう。
塾講師の給料は何で決まる?雇用形態による違い
「塾講師をやりたい」
そう思っている人もいますよね。塾講師の給料は、まず雇用形態によって仕組みが違います。ここでは、それぞれの働き方で給料がどう決まるのかを見ていきましょう。
塾講師の給料:正社員
正社員の場合は、月給で支払われるのが一般的です。授業だけでなく、教室の運営、保護者との面談、アルバイト講師の育成など、授業以外の仕事も含めて給料が決まります。
賞与や各種手当、昇給の仕組みは会社によって違います。月給の額だけでなく、どんな仕事が含まれているのかもあわせて見ておきましょう。
塾講師の給料:バイト
アルバイトの場合は、時給や授業1コマごとの給料(コマ給)で支払われることが多くなっています。
コマ給の場合は、1コマの給料を授業の時間で割り、時給に直して比べてみましょう。1コマの金額が高く見えても、授業の前後に必要な時間まで含めて考えると、印象が変わることがあります。
塾によっては、担当する生徒数やコマ数に応じて給料が変わる仕組みや、テストの監督・採点、事務作業などに別の給料を設けていることもあります。
授業の時間は時間割で決まっているため、入りたいだけ入れるわけではないことに注意しましょう。また、授業の準備や授業報告書の作成など、授業以外の時間に給料が出るかどうかも塾によって違います。
大学生の塾講師バイトは月給どのくらい?
アルバイトの月給は、「時給(またはコマ給)×その月に働いた時間(コマ数)」で決まります。
担当する生徒やクラスが決まると、働く曜日と時間が固定されやすくなります。そのため毎月の収入の見通しは立てやすい一方で、「今月だけたくさん働く」ということはしにくい働き方です。
塾の授業は、生徒が学校を終えたあとの時間帯や休日が中心です。大学の授業のあとに入りやすく、学業と両立しやすいと感じる人もいます。
月にどれくらいになるかは、「週に何コマ担当できるか」で計算してみるのが近道です。面接では、希望する曜日やコマ数を伝え、実際にどれくらい担当できそうかを聞いてみましょう。夏休みや冬休みの季節講習の期間は、働ける時間が増えることもあります。
塾講師の給料:非常勤講師
非常勤講師は、契約で決まった授業を担当し、担当するコマ数に応じて給料が決まることが多い働き方です。
担当するコマ数が収入に直結するため、授業の準備を丁寧に行い、生徒一人ひとりに向き合うことが、次の学期も授業を任されることにつながります。
塾講師の給料は塾の規模や指導形態によっても変わる?
雇用形態のほかにも、給料を左右するものがあります。
塾講師の給料:塾の規模や運営会社による違い
給与体系は運営会社ごとに決められているため、同じ雇用形態でも塾によって条件は違います。
上場している会社であれば、有価証券報告書で従業員の平均年間給与が公開されています。ただし、これは会社全体の平均で、塾講師の職種や、アルバイトを含めた金額とは限りません。実際に働く条件は、求人票や面接で確認しましょう。
塾講師の給料:塾の業務形態別
次に、指導形態による違いを見ていきます。
集団指導
集団指導は、一人の講師が多くの生徒に向けて授業をする形です。決まったカリキュラムにそって授業をすることが多く、授業を組み立て、大勢に向けて話す力が求められます。
一度に多くの生徒を担当するため、塾によっては個別指導より時給が高めに設定されていることもあります。
個別指導
個別指導は、一人の講師が1〜5人ほどの生徒を担当する形です。集団指導と違い、生徒一人ひとりの理解度やペースに合わせて進めていきます。
生徒との距離が近いため、今どこでつまずいているのかを一緒に確かめながら、信頼関係を築いていくことが大切です。
塾講師の給料:担当する範囲や地域による違い
ほかにも、次のようなことで給料が変わることがあります。
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担当する学年や科目(受験学年や、担当できる講師が少ない科目など)
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授業以外に任される仕事の範囲
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働く地域(最低賃金は都道府県ごとに決められています)
応募する前に確認したい条件
時給や月給の数字だけを比べると、実際に働いてから「思っていたのと違った」となることもあります。応募する前に、次のような点を確認しておきましょう。
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給料の単位(時給・コマ給・月給のどれか)
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コマ給の場合、1コマの時間と、その前後に必要な時間の扱い
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授業の準備や報告書の作成、面談、研修の時間に給料が出るか
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研修期間中の給料
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交通費の支給
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季節講習の期間の勤務日数や時間
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昇給の仕組み
わからないことは、面接の場で質問して大丈夫です。条件をはっきり説明してくれるかどうかも、塾を選ぶときの判断材料になります。
塾講師の給料は安い?バイトは稼げない?収入を上げる方法は?
塾講師のメインの仕事は授業ですが、それ以外にもたくさんの仕事があります。
たとえば
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授業の予習
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授業報告書の作成
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配布物の作成
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塾の掲示板の整理
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保護者との面談
などです。
こうした授業以外の仕事がどう給料に含まれているかによって、「給料が安い」と感じるかどうかは変わってきます。
塾講師のバイトは稼げない?と言われる理由
「塾講師のバイトは時給が高い」と聞く一方で、「思ったより稼げない」という声もあります。よく挙がる理由は次の3つです。
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担当する授業が決まっていて、働く時間を増やしにくい
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コマ給を時給に直すと、思っていたより低いことがある
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授業の準備や報告書の作成の時間の扱いが、塾によって違う
授業の準備や報告書の作成は、次の授業につなげるための大切な仕事です。この時間に給料が出るかどうかで、実際の時給は大きく変わります。応募する前に、必ず確認しておきましょう。
そのうえで、収入を上げるにはどんな方法があるのでしょうか。
今の職場でできること
収入を上げるために今の職場でできることは下記の3つです。
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指導できる学年を増やす
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生徒や保護者からの信頼を得る
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キャリアアップをし役職になる
一つずつ見ていきます。
指導できる学年を増やす
1つ目は、指導できる学年や科目を増やすことです。
担当できる範囲が広がると、任される授業が増えます。コマ給で働いている場合は、そのまま収入につながります。担当できる範囲を評価の対象にしている塾もあります。
ただし、担当する授業が増えるほど準備の時間も増えます。学業やほかの予定とのバランスを見ながら、無理なく続けられる量を考えましょう。
生徒や保護者からの信頼を得る
2つ目は、生徒や保護者からの信頼を得ることです。
生徒一人ひとりに合った関わり方を続けていると、「この講師に続けて担当してほしい」と言ってもらえることがあります。そうした積み重ねが、評価や担当する授業の増加につながることもあります。
大切なのは、生徒が自分で考え、自分でできるようになるにはどう関わればよいかを、試行錯誤し続けることです。
キャリアアップをし役職になる
3つ目は、キャリアアップをして役職につくことです。
役職とは
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主任
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教室長
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エリア長
などのことです。
役職につけば責任は増えますが、役職手当がつくなど、収入が上がることが多いでしょう。ただし、役職につくにはある程度の期間働き、経験を積む必要があります。長い目で見て、目の前の仕事に取り組むことが大切です。
転職
収入を上げる方法として、転職するのも一つの方法です。
塾には大きく分けて進学塾と補習塾があります。進学塾とは、進学を目的とした塾です。
特徴は下記のとおりです。
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志望校への合格を目指す
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入試から逆算したカリキュラムにそって授業が行われる
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カリキュラムが学校の進度よりも早く設定されている
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集団指導の塾が多い
一方、補習塾の目的は、普段の学習を補うことです。
特徴は下記のとおりです。
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学校の進度に合わせた指導が多い
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学校で習ったことの復習や定期テスト対策が多い
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生徒に合わせたペースで進む
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個別指導の塾が多い
進学塾では入試問題に向き合う力が、補習塾では生徒がどこでつまずいているのかを見つけ、一緒にほどいていく力が求められます。どちらが上ということではなく、求められることも給与体系も塾ごとに違います。自分に合った働き方と条件を比べてみましょう。
運営会社ごとの条件を比べる
「塾講師の給料:塾の規模や運営会社による違い」で見たように、同じ仕事でも運営会社によって条件は変わります。
転職を考えるときは、給料の額だけでなく、仕事の範囲、研修の有無、働く時間なども含めて比べることが大切です。
開業・独立
開業・独立して事業がうまくいけば、講師として働いていたときより収入を増やせる可能性があります。一方で、生徒が集まらなければ収入が不安定になるなど、リスクもあります。
そのためには、塾の運営について深く知っておくことが欠かせません。ある程度の期間、塾で働きながら経験を積んでいきましょう。
副業
収入を上げたい場合は、掛け持ちをすることも検討できます。
最近は一つの仕事だけでなく、いくつかの仕事を組み合わせて生計を立てることも珍しくありません。また
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プログラミング
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動画編集
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ウェブデザイン
などのスキルを身につけて、フリーランスとして働く人もいます。
ただし、今の職場で副業が認められているかは、就業規則を確認しておきましょう。
塾講師が稼げる期間は季節講習期間
多くの塾では、夏休みや冬休みに季節講習を行います。
季節講習の間は、普段は塾に通っていない生徒が来たり、塾の開校時間が長くなったりするので、働ける時間が増えることがあります。
収入を増やしたい人は、季節講習の期間の勤務について確認してみるとよいでしょう。
まとめ
ここまで、塾講師の給料の相場と、給料がどう決まるのかをお話ししてきました。
重要なポイントをまとめます。
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令和7年賃金構造基本統計調査では、塾講師を含む「個人教師」の短時間労働者の1時間当たり所定内給与額は1,687円。塾講師だけの数字ではないので、目安として見る
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塾講師の給料は、雇用形態、指導形態、担当する範囲、地域などによって変わる
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数字だけでなく、授業以外の時間に給料が出るかなど、仕事の中身とあわせて条件を確認する
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担当できる範囲を広げる、信頼を積み重ねる、役職につくなど、収入を上げる方法はいくつかある
塾講師の給料は、塾ごとの違いが大きい仕事です。気になる塾があれば、応募する前に条件をよく確かめてみてください。



