「塾講師になるにはどうすればいいの?」
「必要な資格やスキル、学歴、働き始めるまでの流れが知りたい」
この記事では、こうした疑問にお答えします。内容は次の順です。
- 塾講師になるには資格は必要?
- 塾講師になるには学歴が必要?
- 塾講師になるために必要なスキル
- 塾講師になるにはどうすればいい?
- 塾講師になるまでの流れ
塾講師になるには資格は必要?
「塾講師になるには資格が必要なの?」と考える人もいると思います。結論から言うと、塾講師になるのに必要な資格はありません。
塾講師の求人を見ても、資格を応募の条件にしている募集はほとんどないはずです。
ただ、持っていると自分の力を伝えやすくなる資格はあります。
塾講師になるのに有利な資格
塾講師になるうえで、持っていると役立つ資格は次のとおりです。
- 教員免許
- 学習塾講師検定
- TOEIC
- 英検・数検・漢検などの検定
教員免許
教員免許状は、学校の教員になるための免許で、教育職員免許法に基づいて都道府県教育委員会が授与します。取得するには、一般的に大学で教職課程を履修し、教育実習を含む所定の単位を修得する必要があります。
塾講師に必須ではありませんが、教育について学び、実際に授業をした経験があることを伝えられるので、採用で評価されることがあります。学校で教員として働いた経験がある人は、その経験も同じ教育の仕事として生かせるでしょう。
学習塾講師検定
塾講師を対象にした検定です。塾での指導について学ぶきっかけになります。種類や試験の内容は、実施団体の案内で確認しましょう。
TOEIC
英語を教えたい人は、TOEICのスコアも英語力を伝える材料になります。一般的なのはListening & Readingのテストで、990点満点です。
何点から有利という決まった基準はなく、塾によって見方は違います。
英検・数検・漢検などの検定
英検(実用英語技能検定)、数検(実用数学技能検定)、漢検(日本漢字能力検定)など、教える科目に関係する検定も、学力の目安として伝わりやすい資格です。
どれも級が分かれているので、担当したい学年の内容に合った級を目安にしましょう。高校生を教えたいなら、2級以上があると学力を伝えやすくなります。
塾講師になるには学歴が必要?
「塾講師は学歴の高い人の仕事」というイメージを持っている人もいるかもしれません。実際はどうなのでしょうか。
塾によっては学歴を重視するところも
学歴をどれくらい見るかは、塾によって違います。「大学生以上」を応募の条件にしている塾もあれば、学力テストや面接の内容を重視する塾もあります。
たとえば進学塾は、中学受験・高校受験・大学受験など、志望校の合格に向けて学ぶ塾です。入試に向けたカリキュラムで授業が進むことが多く、講師には入試レベルの問題を解いて説明できる学力が求められます。そのため、選考で学歴や学力を詳しく確認する場合があります。
ただし、学歴があればそれで教えられるわけではありません。見られているのは、担当する科目を教えられる学力と、生徒と向き合う姿勢です。
塾講師に学歴は不問?教える学年による違い
学歴そのものより大切なのは、教える学年の内容を理解し、生徒に合わせて説明できるかどうかです。そのため、教える学年によって、求められる力の中身が変わります。
- 小学生:学ぶ内容は基礎的でも、はじめて学ぶ子どもに伝わる言葉を選び、どこでつまずいているかに気づく力が求められます
- 中学生:教科の内容が広がり、定期テストや高校入試に向けた学習も増えます。担当する教科の中学校の範囲を、自分で解いて説明できる学力が必要です
- 高校生:内容がより専門的になり、大学受験に向けた指導では、入試問題を解いて説明できる学力が求められます
どの学年でも、学歴だけで担当が決まるわけではありません。学力テストや面接を通して、担当できる科目や学年を確かめるのが一般的です。自分の学力に合った学年から始めて、学びながら担当できる範囲を広げていくこともできます。
受験経験は必要?
自分が受験を経験していると、受験生の不安や、勉強が思うように進まないときの気持ちを想像しやすくなります。そのため、受験指導の募集では、受験の経験を聞かれることもあります。
とはいえ、受験経験がないと塾講師になれないわけではありません。生徒の話をよく聞き、一緒に考えようとする姿勢があれば、生徒の気持ちに寄り添うことはできます。
アルバイトと社員で違いはある?
アルバイトの講師は、大学生を中心に募集している塾もあります。社員の募集では、授業のほかに教室の運営や保護者との面談など仕事の幅が広がるため、応募条件に最終学歴を定めている場合もあります。
どちらの場合も、応募の条件は塾ごとに違います。気になる塾があれば、募集要項で確認しましょう。
学歴を生徒や保護者に聞かれたら?
生徒や保護者から、出身校を聞かれることもあります。聞かれたときは、事実を答えれば問題ありません。講師の個人的な情報をどこまで伝えるかは塾によって考え方が違うこともあるので、迷ったら塾に確認しておくと安心です。
塾講師になるために必要なスキル
資格や学歴は、基本的に必須ではありません。一方で、働くうえで身につけておきたいスキルはあります。ここでは次の4つを紹介します。
- 一定以上の学力
- 責任感
- コミュニケーション能力
- プレゼンテーション能力
一定以上の学力
担当する科目を教えるための学力は必要です。選考で学力テストを行う塾が多いのは、学歴だけではわからない、実際に問題を解く力を確かめるためです。
教える側になると、自分が解けるだけでなく、「なぜそう考えるのか」を言葉にする力も求められます。
責任感
塾講師は、生徒一人ひとりの学習に関わる仕事です。生徒は自分の目標に向けて、限られた時間を使って塾に来ています。
授業の前に扱う問題を自分でも解いておく、急に休まないようにする。こうした基本を大切にすることが、生徒との信頼につながります。
コミュニケーション能力
塾講師にとってのコミュニケーションは、上手に話すことだけではありません。生徒の話を聞き、どこでつまずいているのかを一緒に見つけることが中心です。
「わからない」とすぐに言える生徒ばかりではないので、問題を解きながら考えたことを話してもらうなど、生徒が言葉にしやすいきっかけをつくる工夫も役立ちます。
保護者と学習の様子について話すこともあるので、相手の立場に立って丁寧に伝えることも大切です。
プレゼンテーション能力
集団授業を担当する場合は、多くの生徒に向けて話す力が必要になります。
話し方の工夫も大切ですが、講師が話し続けるだけでは、生徒は聞いているだけになりがちです。途中で問いかけたり、生徒が自分で解く時間をとったりして、生徒が考えながら参加できる授業を目指しましょう。
塾講師になるにはどうすればいい?
塾講師になる方法として、次の3つを紹介します。
- 求人サイトから探す
- 塾の公式ホームページの求人を探す
- 就職・転職エージェントを活用する
求人サイトから探す
アルバイトや就職・転職の求人サイトにも、塾講師の募集が掲載されています。勤務地などの条件で探せるので、いくつかの塾を比べたいときに便利です。
募集が出る時期は塾によって違うので、気になる求人は早めにチェックしておきましょう。
塾の公式ホームページの求人を探す
働きたい塾が決まっている場合に向いている方法です。多くの塾は公式ホームページを持っており、そこで講師を募集していることもあります。
塾の考え方や指導の方針もあわせて読めるので、自分に合うかを考える材料にもなります。
就職・転職エージェントを活用する
社員として塾講師を目指す場合は、就職・転職エージェントを利用する方法もあります。希望する働き方を伝えると、条件に合いそうな求人を紹介してもらえます。
塾講師になるまでの流れ
ここからは、塾講師になるまでの一般的な流れを紹介します。
- 応募する
- 書類審査
- 面接や学力テスト
- 研修
- 塾講師としての勤務
応募する
はじめに応募をします。探し方は、先ほど紹介した次の3つです。
- 求人サイトから探す
- 塾の公式ホームページの求人を探す
- 就職・転職エージェントを活用する
応募する前に、勤務時間や給与、授業以外の仕事の扱いなどの条件を確認しておくと安心です。
書類審査
次は書類審査です。履歴書をパソコンで作っておくと、修正がしやすくなります。資格を持っている場合は、資格欄に書いておきましょう。
面接や学力テスト
面接や学力テストでは、主に次のようなことが確認されます。
- 担当する科目を教えられる学力があるか
- どの教科を担当できるか
塾講師は、すべての教科を教えるのではなく、得意な科目を担当するのが一般的です。学力テストは、どの科目を担当できるかを見るためのものでもあるので、わからない問題に時間をかけすぎず、解ける問題から落ち着いて取り組みましょう。
面接では、なぜ塾講師をやりたいのか、生徒とどう関わりたいのかを、自分の言葉で話せるようにしておくとよいでしょう。
研修
採用が決まったら研修です。塾のルールや、指導の進め方を学びます。塾によっては、先輩講師を相手に模擬授業を行うこともあります。
塾講師としての勤務
研修を終えたら、講師として働き始めます。はじめからうまくいかないことがあっても大丈夫です。担当する生徒と一緒に考え、授業を振り返りながら、少しずつ自分なりの関わり方をつくっていきましょう。
まとめ
ここまで、塾講師になるには何が必要か、資格・スキル・学歴と、働き始めるまでの流れを紹介しました。ポイントをまとめます。
- 塾講師になるのに必須の資格はない。教員免許や英検・数検・漢検などは、自分の力を伝える材料になる
- 学歴をどれくらい見るかは塾による。教える学年によって求められる学力は変わり、実際に見られるのは、担当する科目の学力と、生徒と向き合う姿勢
- 〈塾講師になる方法〉
- 求人サイトから探す
- 塾の公式ホームページの求人を探す
- 就職・転職エージェントを活用する
- 流れは、応募 → 書類審査 → 面接・学力テスト → 研修 → 勤務
塾講師は、資格や学歴だけで決まる仕事ではありません。生徒と一緒に考え、自分も学び続けたいと思えるなら、まずは気になる塾の募集を見てみてください。



