「塾講師に教員免許は必要?」
「持っているとどんなメリットがある?ほかにおすすめの資格は?」
この記事では、こうした疑問にお答えします。内容は次の順です。
- 塾講師に教員免許は不要
- 塾講師が教員免許を持つメリット
- 塾講師を目指す方におすすめの資格
塾講師に教員免許は不要
塾講師として働くのに、教員免許は必要ありません。
教員免許状は、学校の教員になるための免許です。教育職員免許法に基づいて都道府県教育委員会が授与するもので、小学校・中学校・高等学校など、学校の種類ごとに分かれています。塾講師には、このような免許の制度はありません。
多くの塾では、
- 大学生のアルバイト
- 専門学校生
- 社会人
など、さまざまな人が講師として働いています。教員免許を持っていなくても、塾講師になることは十分できます。
大学生の塾講師も多い
大学生がアルバイトで塾講師をするのは、珍しいことではありません。
大学生にとっても、
- 相手に伝わるように話す力がつく
- 相手の話を聞き、つまずきに気づく力がつく
- 社会人としてのマナーが身につく
といった学びがあり、人気のあるアルバイトの一つです。
採用条件に教員免許はほとんどない
塾講師の求人を見てみると、アルバイトでも正社員でも、教員免許を必須としている募集はほとんど見かけません。
ただし、募集によっては、教員免許を「歓迎」「優遇」の条件として挙げていることもあります。気になる塾があれば、募集要項を確認してみましょう。
学歴がなくても塾講師になれる?
「教員免許はいらなくても、学歴は見られるのでは」と考える人もいると思います。
採用で見られるのは、学歴そのものより、担当する科目を教えられる学力があるかどうかです。そのため、選考で筆記の学力テストを行う塾も多くあります。
そして学力と同じくらい大切なのが、生徒の話をよく聞き、生徒が自分で考えられるように関われるかどうかです。これは、学歴や免許だけでは測れない部分です。
塾講師が教員免許を持つメリット
教員免許は必須ではありませんが、持っていることで生きる場面もあります。主なメリットは次の4つです。
- 就職で評価されることがある
- 教える経験を積んでいる
- 生徒や保護者に安心してもらいやすい
- 待遇に反映される場合がある
一つずつ見ていきます。
就職で評価されることがある
教員免許状を取るには、一般的に、大学で教職課程を履修して所定の単位を修得する必要があります。教育について体系的に学んできたことの証明になるので、塾の採用でも評価されることがあります。
ただし、どれくらい重視するかは塾によって違います。
教える経験を積んでいる
教員免許状を取る過程では、教育実習で実際に学校の授業を担当します。人前で授業をした経験や、児童・生徒と接した経験は、塾で教え始めるときの支えになります。
はじめて塾で教えるときに不安を感じるのは自然なことです。教職課程で学んだことや、教育実習での経験を振り返ると、落ち着いて準備を進めやすくなるでしょう。
生徒や保護者に安心してもらいやすい
教員免許を持っていると、保護者にとっては「教育について学んできた人なんだ」という安心材料になることがあります。
ただ、信頼は資格だけで決まるものではありません。生徒の話をよく聞き、一緒に考え、約束したことを守る。そうした日々の関わりの積み重ねで、信頼は深まっていきます。
待遇に反映される場合がある
塾によっては、資格を持っていることを給与や手当などの待遇に反映している場合もあります。
ただし、そうした制度があるかどうかは塾ごとに違います。気になる場合は、募集要項や面接で確認してみましょう。
塾講師を目指す方におすすめの資格
教員免許のほかにも、自分の学力や学んできたことを伝えやすい資格があります。ここでは次の5つを紹介します。
- 学習塾講師検定
- TOEIC
- 実用英語技能検定(英検) 2級以上
- 実用数学技能検定(数検) 2級以上
- 日本漢字能力検定(漢検) 2級以上
学習塾講師検定
塾講師を対象にした検定です。教員免許が学校の教員のための免許であるのに対して、こちらは塾での指導に関する検定で、塾講師の仕事について学ぶきっかけになります。
種類や試験の方法は、実施団体の最新の案内を確認してください。
TOEIC
英語を担当したい人は、TOEICのスコアも英語力を伝える材料になります。一般的なのはListening & Readingのテストで、990点満点です。
何点以上あれば有利という共通の基準はないので、応募する塾や、担当したい学年に合わせて考えましょう。
実用英語技能検定(英検) 2級以上
中学生・高校生にとっても身近な検定なので、生徒や保護者に英語力が伝わりやすいのが特徴です。
2級は高校卒業程度とされており、高校生の英語を教えるなら2級以上がひとつの目安になります。
実用数学技能検定(数検) 2級以上
数学を担当したい人におすすめの検定です。級ごとに学年の目安が示されていて、高校数学を教えるなら2級以上を持っていると、数学の力を伝えやすくなります。
日本漢字能力検定(漢検) 2級以上
国語を担当したい人におすすめの検定です。英検と同じく広く知られており、2級は高校卒業程度のレベルとされています。
まとめ
ここまで、塾講師に教員免許は必要か、持っているメリットと、ほかに役立つ資格を紹介しました。ポイントをまとめます。
- 塾講師に教員免許は不要
- 〈塾講師が教員免許を持つメリット〉
- 就職で評価されることがある
- 教える経験を積んでいる
- 生徒や保護者に安心してもらいやすい
- 待遇に反映される場合がある(塾による)
- 〈ほかに役立つ資格〉学習塾講師検定、TOEIC、英検・数検・漢検
教員免許は、持っていればプラスになることがありますが、なくても塾講師として働けます。大切なのは、生徒が自分で考え、できるようになっていくのを支えながら、自分自身も学び続けることです。



